穢銀杏狐月

書痴の廻廊

事は起すに易く、守るに難く、其終りを全くすること更に難し。努力あるのみ。一途に奮励努力せよ。

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2019-02-13から1日間の記事一覧

私的生田春月撰集 ―厭世・悲観・虚無 其之壱―

このテーマこそ、生田春月の真骨頂といっていい。 太宰治の文学には――『斜陽』にも『人間失格』にも、主立つものには粗方目を通してみたけれど――さして影響を受けなかった私だが、春月の詩にはものの見事にやられてしまった。実に深刻な感化を受けた。 何故…