穢銀杏狐月

書痴の廻廊

事は起すに易く、守るに難く、其終りを全くすること更に難し。努力あるのみ。一途に奮励努力せよ。

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夢路紀行抄 ―気の病―

 

 夢を見た。
 現在腰を据えている、このアパートのトイレの電球がさかんに明滅を繰り返し、最終的にはブレーカーを落としてもそれが治まらなくなる夢である。
 緑色に輝いている瞬間もあったように思う。


 私には軽度の強迫性障害のケがあって、たとえば夜布団に入っても、トイレの明かりを消したかどうか気になって気になって眠れない。ついには布団から這い出して確認に行く。この行程を経て、漸く夢の世界に墜ちられる、といったことが頻繁にある。


 だからこんな夢を見たのであろう。


 現に消し忘れがあったことなど、少なくともここ何年かでは皆無であり、無意味な悪癖だとは重々承知しているのだがやめられない。


 例外は、酒でも呑んで酔っ払い、精神のその部分を麻痺させた時ぐらいのものであろうか。

 ところが最近、飲酒は花粉症を悪化させるとあって泣く泣くこれを遠ざけている。


 憂いを払う玉帚を奪い去り、夢見にまで災いする。花粉を憎む理由がまた増えた。
 そろそろ親の仇もかくやとばかりの領域にまで突入しそうだ。どうせなら、チェーンソーで杉林を伐採し、灯油をぶっかけ灰にする夢でも見てみたい。

 

 

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