一人の書記「君の会社では何人働いて居ます」
もう一人の書記「ざっと申しますと、総人数の三分の一」
教会堂の前の掲示板に日曜日の晩の説教の題が張出してある。其中に「何故に悪人は生存するか」と云ふのがあった。近くへ寄ってよくよく見ると其下に小さく悪戯書、
「何となれば牧師たちの
教師「精神的の仕事とはどんな事ですか」
生徒「人間が頭脳で働く時の事です」
教師「宜しい。それでは機械的の仕事といふのは」
生徒「人間が手先で働く時の事です」
教師「成程。そこで私が此うして教へて居る時の仕事は
生徒「鞭です」
友人「君は絵を描いて時間を潰して居るね」
画工「だが、僕はいつもどうにかこうにかして自分の描いた絵を売ってしまふぜ」
友人「それだに依って僕の言ふ事が
二人のユダヤ人が行商をしてゐる間に相談して、
やがて一人が死んだ。
ところが今一人が約束通りに金を亡者の棺の中に入れなかった。
それからと云ふもの、その男は少しも眠る事が出来なくなったので、
「それは外に思案も無い。五千円の金を友だちの棺の中へ入れるがよい、さうせぬと何時までも眠られぬぞ」
と教へた。
二週間の後にこの人がかのユダヤ人に遇って、
「貨幣は何で入れた。銀貨か金貨か、それとも公債か」
と訊くと、
「いえ、手形で」
子供「父様、地球は何故動き通しにしてゐるの」
親爺(何やら他の事を考へながら)「あの方が家賃を払ふより
「貴女のピアノはいかがです。定めて御上達でせう」
「はい、自分でも余程巧くなった様に存じます」
「どうしてです」
「私が最初ピアノを始めました時は、隣家に居た人が一週間の内に引越してしまひました。それからあとへ来た人は一月住んで居ましたが、又今の人はもう二月半も動かずに居ます」
客「昨晩買った此ステッキの柄は
店番「さやうですか。
さる大家の宴会が有った時、一人の客が片隅に立って欠伸をしてゐた。隣に居る人が気の毒さうに、
「貴君は御退屈になりましたか」
「はい、どうもひどく弱りました。貴君も御同様ですか」
「私も草臥れて斃れさうです」
「この難儀を免れるにはどうしたらよいでせう」
「情無い事にその工夫がつきません。私は今夜の主人ですもの」
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