穢銀杏狐月

書痴の廻廊

事は起すに易く、守るに難く、其終りを全くすること更に難し。努力あるのみ。一途に奮励努力せよ。

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令和二年の東京受胎


 本日発売のゲームソフト、真・女神転生Ⅲ NOCTURNE HD REMASTER』を買って来た。


「リマスター」とあるからには、当然元々のソフトが存在している。


 2003年にアトラスから発売されたPS2のタイトルで、その中古品が秋葉原の店頭に並んでいるのを幾度か見た。


 が、購入はしなかった。


 六千数百円という、法外な値札を付けられていた所為だった。二世代前の――もうすぐ三世代前になるが――機体のソフトがこれほどの高値を維持している現実に、驚きを禁じ得なかったものである。

 

 

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 ゲームを発売日に購入するのは、否、それどころかコンシューマーゲームに触れる自体、ずいぶんと久々なことである。


『ゴーストオブツシマ』を一通り終えてからというもの、ずっとフリーゲームに耽溺していた。


『UTOPIA』『SPIEGEL EI』『Follow me, please』『せとぎわメトロレギオン』『クチダケ』『ネノクニ』『妖刀伝』『暴食の街』『芥花』等々――だいぶ消化したように思う。


 個人製作・無料公開なだけあって、作り手の個性が躍如としていて面白いのだ。由来、あれやこれやと多方面に気兼ねして出来上がった創作物に、傑作のあったためしがない。ゲームという媒体に於いて、その傾向は特に顕著な感がある。


 まあ、それはいい。


 ところでフリーゲームというのは、そのほとんどが2D仕立ての、言うなれば古き良きSFC時代を想起させるものである。

 

 

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(『芥花』より)

 


 二ヶ月余りを経て、私はすっかりその画面に慣らされた。


 ここでいきなり、リマスターとはいえ、最新の3Dゲームをプレイする。何が起こるか。一種のジェネレーションギャップを味わえるのではないかと、そんな期待も抱いているのだ。


 いくつになっても、ゲームというのは面白い。

 

 

真・女神転生Ⅲ NOCTURNE HD REMASTER - PS4

真・女神転生Ⅲ NOCTURNE HD REMASTER - PS4

  • 発売日: 2020/10/29
  • メディア: Video Game
 

 

 

 


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