「何故貴様は大酒を飲むのだ」
「酒の中へ苦労の種を沈めて殺さうと思ひまして」
「ふう、何か、それで殺し
「ところが彼奴らは泳ぎを知って居るか、浮いて廻って沈みませぬ」
紳士「お前の親爺は何故働かないで乞食なんぞして
子供「父様が乞食をして廻るのは、ウイスキーを買って飲みたいからよ」
紳士「何故またウイスキーを飲むのだ」
子供「ウイスキーを飲むと、その勢で乞食をして廻られるからよ」
「ビールとシャンペンでは君は
「それは事に依ります」
「事とは何です」
「代を払ふ人」
医者(病人を見舞ひ)「飲み過ぎ食べ過ぎをしてはいけません。あの後私の言った通りお慎みなさいましたか」
病人「厳しいお
医者「それは結構です。さう云ふ風になさると、きっと寿命が延びます」
病人「なる程さうかも知れません。この三四日の怠屈で日の永い事と申したら」
眼医者(病人を診て)「酒を飲んではいけません。酒を止めるか、それとも盲目になるか、二つに一つです」
病人(あたまに手を当てて暫く考へ)「私は当年取って七十二歳です。見ていい程の物は是までに大概見尽した様に存じます」
俗人と僧が二人連れで汽車旅行をしてゐると、
僧(
俗人(莞爾として)「
僧「それでは何故酒をお飲みなさる」
俗人「聖書に汝の敵を愛せよとありますから」
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