穢銀杏狐月
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一九〇四年秋、遼陽会戦すぎしあと。 主戦場たる満洲から遠ざかり、ロシア本土へ向かわんとする病院列車で、このような会話が交わされた。 「あんたは日本人を何人殺した？」「三人だ」 質問者は軍医であり、答えたのはコサック騎兵の一員である。 雑談は更…
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