穢銀杏狐月
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夢を見た。 「今日でよかった」、心の底からそう思わされる夢である。 私は山の中にいた。 雪が積もっている。膝の上までゆうに没する。完全な冬山の景である。 いとも容易く人を呑み込む山中異界。斯くの如き危険地帯をなにゆえ進んでいるかというと、理由…
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