穢銀杏狐月

書痴の廻廊

事は起すに易く、守るに難く、其終りを全くすること更に難し。努力あるのみ。一途に奮励努力せよ。

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2021-12-10から1日間の記事一覧

夢路紀行抄 ―地下に轟く稲光―

夢を見た。 雷の鳴る夢である。 私は階段を下りていた。 幅は狭い。おちおち両手を広げることも叶わない。 手すりもなく、バリアフリーなど思いもよらぬ旧態然とした造り。照明は薄く緑がかって、左右の壁にビッシリ描かれた落書きを、文字とも模様ともつか…