穢銀杏狐月

穢銀杏狐月

事は起すに易く、守るに難く、其終りを全くすること更に難し。努力あるのみ。一途に奮励努力せよ。

2020-04-02から1日間の記事一覧

祇園、春の夜、夢うつつ

春寒の花見小路は灯しけり 長田幹彦の歌である。 未だ電車も通らねば、電柱の一本も立っていなかった嘗ての祇園。桜舞い散る春の夜、闇の黙(しじま)を仄かに照らすは篝火と、煽情的な赤提灯ばかりであって、詩情を掻き立てること無限であった。 宛然画中の…