穢銀杏狐月

書痴の廻廊

事は起すに易く、守るに難く、其終りを全くすること更に難し。努力あるのみ。一途に奮励努力せよ。

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2020-02-05から1日間の記事一覧

特派員、大屋久寿雄 ―「欧州情勢、複雑怪奇」に挑戦した日本人―

ここ最近、『バルカン近東の戦時外交』という古書を興味深く読んでいる。 出版は、昭和十六年五月三十日。 著者の名は、大屋久寿雄(くすお)。 1938年10月、風雲急を告げつつあるバルカンに同盟通信社の特派員として派遣されたこの大屋という人物は、以後19…