穢銀杏狐月

穢銀杏狐月

事は起すに易く、守るに難く、其終りを全くすること更に難し。努力あるのみ。一途に奮励努力せよ。

2019-11-06から1日間の記事一覧

日本人留学生の目撃したる第一次世界大戦下のヨーロッパ ―中編―

本国からの通信が漸く届いた正確な日付を、鶴見三三は憶えていない。『明日の日本』中に於いても、「八月九日か十日であったか」と曖昧な語り方になっている。 通信を受けて以後の展開が、灰神楽の立つほどに慌ただしかった所為であろう。日記をつける暇もな…