穢銀杏狐月

書痴の廻廊

事は起すに易く、守るに難く、其終りを全くすること更に難し。努力あるのみ。一途に奮励努力せよ。

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2019-08-13から1日間の記事一覧

当たり屋の先祖、文箱割り

江戸時代、京の貧乏公卿たちが好んで用いたゆすりたかりの手口があった。「文箱割り」と呼ばれる技である。 菊の御紋のついた文箱を使いに与え、市街に送り出すところからそれは始まる。使者は丹念に獲物を物色し、やがて「これは」と思った相手を見つけると…