穢銀杏狐月

書痴の廻廊

事は起すに易く、守るに難く、其終りを全くすること更に難し。努力あるのみ。一途に奮励努力せよ。

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2019-06-18から1日間の記事一覧

明治三十一年の台湾旅行 ―下村海南の見た景色―

下村海南がはじめて台湾の土を踏んだのは、明治三十一年、彼が二十四歳の折。 東京帝大を卒業し、逓信省に入りたての頃であり、本人の言を借りるなら、「別に会社を訪問するでもなし、取調らべるといふでなし、いやせねばならぬといふではなし。一逓信属とし…