穢銀杏狐月

書痴の廻廊

事は起すに易く、守るに難く、其終りを全くすること更に難し。努力あるのみ。一途に奮励努力せよ。

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2019-03-13から1日間の記事一覧

神戸挙一伝 ―尊王攘夷と父一郎―

【▼▼前回の神戸挙一伝▼▼】 栄八の息子――すなわち挙一の実の父親――は一郎という、何の変哲もない名の持ち主で、才覚の方も名前と同じく、至って凡庸な人だったろう。 が、気質と才覚とはどうやら別物であるらしい。彼は極めてオクタン価の高い血を、その皮膚…