「死が全てを解決する。人間が存在しなければ、問題も存在しないのだ」
「私の理想社会は何よりも人間の多過ぎないことです。劣悪な人間がいき苦しいほど詰込まれてゐる大都市などは造らないことです」
前者がヨシフ・スターリン、後者が平塚らいてう女史の御託宣である。
いけしゃあしゃあと、顔色を変えることもなく、物騒な意見を吐いて述べる人達だ。
ソヴィエト最高指導者と、大日本帝国の女権活動家の泰斗。
その肩書にある意味で、相応しいとも取れようが。まあ何にせよ、あまり身近に居て欲しい種類の人では有り得ない。
平塚女史が夢に見る「理想社会」の設計図、丹精込めて彼女の脳裏に描かれた「来るべき未来」のデティールは、更にこのように語られている。
「理想社会の男女は人間の粗製乱造を極力戒め、優生学的見地から産児調節を実行し、よりよい質の人間をより少なく創造しなければなりません」
どうもこの人は胎の児がダウン症と知れたなら、疾く疾く間引いておしまいなさいと──検査と堕胎の義務付けを、真顔で主張してきそうな危うさがある。


(フリーゲーム『ママにあいたい』より)
性犯罪者の断種にも、諸手を挙げて賛同するに違いない。
「人間ばかりでなく、私の理想社会においてはすべて量よりも質が問題にされ、重んぜられねばならないのはいふまでもありません」
ミニマリスト志向かな?
それも相当極端な。
およそ
「現代の時代精神とは何でせうか? 人々の心を引きつけつゝある現代の新しい特徴とは何でせうか? それは人種改良に対する人々の熱望であります。今日迄の人種改良の方法が誤ってゐたと云ふ意識であります」(大正十年、山田わか)──なるほどなるほど。
いやはや、流石フェミニストは言うことが違う。先進性に富んでいらっしゃることですなあ。
自由、平等、博愛、平和。綺麗な響きの題目を臆面もなく振りかざし、同意を迫る手合いこそ、一番信用の置けないタイプ。こっそりくわばら呟いて、三舎を避けるに如くはない。
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