折角なので紹介したい。
霊気遍満
千古の法燈影ながく
燈台燭光二百萬
照らす海原はて知らず
便りに船やる人や誰れ
(室戸岬水産青年学校)
昭和二年、室戸岬は上高地や華厳滝、雲仙岳などと同様、日本を代表する景勝地――「日本新八景」の一つとして選ばれた。
そのことが、よほど嬉しかったらしい。ついこういうお国自慢の詩が編まれる。
可憐であろう。その無邪気さは愛するに足る。なんとなれば褒められて素直に喜べる人間性こそ、愛嬌の原型であるからだ。
室戸岬の燈台は、今日でもなお建設当初の姿をとどめ、百六十万カンデラの光を海原に投射し続けている。
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