八月十五日である。
多くは語るまい。
ただ、この日にこそ開くに相応しい本がある。
以下を
何時征くか何時散るのかは知らねども
今日のつとめに吾ははげまん
詠人不知
花負いて空射ち征かん雲染めん
詠人不知
生も死も吾もなし
唯 国の柱となる
義烈空挺隊 遠藤重男
皇国の弥栄 祈り玉と散る
心のうちぞたのしかりける
陸軍大尉 若杉潤二郎
心のうちぞたのしかりける
陸軍大尉 若杉潤二郎
吹く毎に散りて行くらむ桜花
積りつもりて国は動かじ
海軍少佐 根尾久男
君のため朝霜ふみて征く途は
貴く悲しく嬉れしくありけり
陸軍少尉 篠塚龍則
貴く悲しく嬉れしくありけり
陸軍少尉 篠塚龍則
血汐もて茜と染むも悔ゆるまじ
雲をねぐらの空の御楯は
ほがらかにつゝがなかれと祈るなり
我が身は更に惜しからねども
海軍少尉 板橋泰夫
いざさらば我は栄ある山桜
母の御もとに帰り咲かなむ
海軍少佐 緒方襄
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