穢銀杏狐月

書痴の廻廊

事は起すに易く、守るに難く、其終りを全くすること更に難し。努力あるのみ。一途に奮励努力せよ。

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2020-07-27から1日間の記事一覧

死体の転がる東京で ―明治人たちの幼少期―

維新回天の只中に幼年期を迎えた人々は、大抵その回顧録にて、東京の街なかにゴロゴロ転がる死体の姿を報告している。 とりわけ有名なのは、やはり尾崎行雄のそれだろう。 この人は単に見た(・・)のではない。偶々視界に入ったとか、そんな受動的なもので…