穢銀杏狐月

穢銀杏狐月

事は起すに易く、守るに難く、其終りを全くすること更に難し。努力あるのみ。一途に奮励努力せよ。

2020-03-20から1日間の記事一覧

旗本くずれの姦婦成敗・前編 ―明治の椿談―

戊辰の硝煙をくぐって以来、大久保金十郎という旗本くずれは、心の芯棒がどこにあるやら見当のつかない男になった。 (なにやら、夢のような) と、日に何度思うかわからない。 自分が神田駿河台で二千七百石を食む旗本の長男に生まれたことも。 武門の子と…