穢銀杏狐月

書痴の廻廊

事は起すに易く、守るに難く、其終りを全くすること更に難し。努力あるのみ。一途に奮励努力せよ。

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2020-03-03から1日間の記事一覧

1933年のシンガポール ―東恩納が見た南溟―

東恩納(ひがしおんな)寛惇(かんじゅん)の『泰 ビルマ 印度』を読んでいる。 沖縄出身の歴史学者である著者は、昭和八年の一月から十二月にかけ、東京府在外研究員として南溟一帯を行脚した。帰国後日記や写真等を整理して、見聞きしたことどもを一冊の書…