穢銀杏狐月

書痴の廻廊

事は起すに易く、守るに難く、其終りを全くすること更に難し。努力あるのみ。一途に奮励努力せよ。

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2019-07-12から1日間の記事一覧

デモステネスの大雄弁 ―下・その最期―

デモステネスとは、いったい何者なのだろうか。 崩れ落ちんとする前時代の社稷を支えたいが一心で、物狂いしたように叫びまわり駈けまわり、あくまでも新体制を拒絶する――。 狂瀾を既倒に廻らさんと憑かれたように足掻いてのける、この種の保守的情熱の持ち…