穢銀杏狐月

書痴の廻廊

事は起すに易く、守るに難く、其終りを全くすること更に難し。努力あるのみ。一途に奮励努力せよ。

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2019-06-12から1日間の記事一覧

夢路紀行抄 ―強制労働―

夢を見た。 収容所にぶち込まれる夢である。 最初、私は船の甲板に立っていた。 今となっては映画の中か、どこぞのテーマパークにでも赴かねばまずお目にかかれぬ、古式ゆかしき三本マストの風帆船の甲板に、だ。 周囲は暗い。夜の海を、船は滑るように進む…