穢銀杏狐月

書痴の廻廊

事は起すに易く、守るに難く、其終りを全くすること更に難し。努力あるのみ。一途に奮励努力せよ。

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2019-01-30から1日間の記事一覧

夢路紀行抄 ―死してなお、ひとり―

賽の河原にひとりきり。 迎えの舟は影もなく。 石積む子供も、崩す鬼も居やしない。 地獄が経営破綻でも起こしたのかしらん? 問うても答える声はなく。 幽(かす)かなる、三途の川のせせらぎのみぞ響きける。 ――そんな具合の、夢を見た。 ここまでお読みい…